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読後感の悪いミステリー

本屋に平積みになっていた真梨幸子著「わたしはフジコ」というミステリー。
買って来て読んでみましたが、なんていうか、面白かったです。
これは決して、お奨めしているわけじゃないですよ。
品の良いミステリーではないのですから、
ドロドロ値120パーセントで、読んでいる間も、読後感も相当極悪です。
だけど読み出したら止まらない。 なんだろ、これ。
人間の負の部分を抽出して増幅させた感じ。
登場人物全員が悪感情の持ち主で、感情移入は出来ませんし、
こんな人間ばかりの中では生きていたくありません。
一人でも善人が登場すれば可哀そうな人になるんですが、
一人も出て来ませんから、可哀そうという感情がわきません。
自分とは、まるでかけ離れた世界のミステリーとして読んでいるわけです。
だけど、読み出したら止まらない。
この間、同人の飲み会で、ひよしくんが私のことを「性善説だから」(嫌味か?)
って言って、『そう。私って根っからいい人だから』みたいな顔をした私ですが、
実は、潜在的にはかなり闇があって業が深かったりもするんだろう。
真梨幸子の他の作品も読んでみたいが、買うほどではない。
図書館に行って3冊も借りてきました。
「更年期少女」「聖地巡礼」「女ともだち」 
いや~、題名からしてそそられる、楽しみ。
by lalamaro | 2012-04-27 10:45 | 本とか雑誌とか